不器用な人はたくさんいます。
「上手くできないこと」、「何でも時間がかかること」に悩んでいたりします。また、「どうして自分だけ不器用なのか」と自信を無くしている人もいます。
しかし、その不器用さは、じつは”脳”の構造が原因かもしれません!
この記事では、不器用さについて10の特徴とそれぞれの改善策をまとめています。
目次
不器用な人は”脳”で決まっていた?!
不器用さは人それぞれですが、脳の使い方で2種類に分けることができます。「左脳型の不器用さ」と「右脳型の不器用さ」です。
左脳型は、考えすぎていて行動が遅かったり、会話についていけないことが多いです。右脳型は、反対に、思いつきで行動して失敗をしたり、あわてたりしがちです。
人間の思考や行動は左脳・右脳をバランス良く働かせるのがベストですが、不器用な人はどちらかに偏っているようです。
以下では、左脳型と右脳型の不器用さについて、その特徴と改善策について説明していきます!
“左脳型“不器用の特徴と改善点
左脳型の不器用さは、論理にとらわれやすいです。
ここでの論理は「理屈」だけでなく、「一定のパターン」や「こだわり」も含みます。とくに、右脳型のひらめきや空気を読む必要がある”会話”や”臨機応変さ”は苦手です。
特徴としては、
- 口数が少ない
- 感情表現がない
- 考えすぎる
- 融通がきかない
- 想定外に弱い
このタイプの人は、他人と関わることに苦手意識があります。他人の行動は読めないため、自分のリズムを崩されやすいためです。
改善していくときは、とにかく他人のパターンを観察することで、想定外を減らしていきましょう!
① 口数が少ない
「何を話していいかわからない」、「共通の話題がない」、「雑談ができない」などの苦手意識があります。仕事の会話なら簡単にできる人もいます。僕もそうですが、会話に意味を求めがちで、とくに飲み会が辛かったりします。(苦笑)
会話は感情のやりとりです。関西ではそれが「笑い」になりますが、他の地域でも同じだと思います。本格的にやるのではなく、基本を知るだけでも効果的です。
ツッコミは持ちネタやアドリブといった才能が必要ないようです。無理にボケよう(話そう)とすると、辛くなってしまいます。その点、ツッコミなら待ち構えるだけです。
『ツッコミ術』によると、違和感をとらえることが重要です。芸人のように派手にツッコむ必要はなく、セリフをリピートするだけでも充分です。これだけなら2週間ほどで感覚がつかめてきます。
たとえ何も言えなかったとしても、「あの時こう言えたら」と改善点がみつかって、落ち込む回数が減ってくるはずです!
② 感情表現がない
「明るくない」と悩んでいるのではないでしょうか。「あの人のように明るければ」、「みんなと仲良くできるのに」と。
大人になって感情表現が少ないなら、生まれつきの脳の構造が原因かもしれません。ぼくもそうですが、たとえ”表情の練習”をしても何年もかかってしまい、難しいです。
どんなに楽しいことや面白いことを言ったとしても、相手が笑わなかったら意味がありません。だから、聞き役が「笑うこと」には価値があります。そして、笑うだけなら簡単で、豊かな感情表現も必要ないのです。
『ひな壇芸人に学ぶトーク術』によると、脇役の“仕事“で重要なのは笑うタイミングです。会話の主役はウケるかどうかを非常に気にしているので、そこを上手くフォローするのです。「笑って欲しいタイミングで笑うこと」に徹してみると良いです。
役に立っていれば、”参加感”がでて苦手意識がなくなります!
③ 考えすぎる
何か言われたら、どう答えればいいか。問題があったら、どうすればいいか。まず考えてしまいます。
「考える」ということは自分の能力を超えた状況です。普通の人はここで何も考えずに、例えば、誰かに相談して行動につながります。でも、考えすぎて行動がストップしてしまいがちです。
自分の中だけだと、ぐるぐると同じ考えが循環します。ひどい場合は、何年も堂々巡りすることになります。
考えているので、説明はできるはずです。人間関係の問題なら、実は誤解ということも多いです。仕事なら、詳しい人に聞いたほうが圧倒的に早いです。
④ 融通がきかない
”自分のパターン”でないと動けなくなります。考えが及ぶ範囲でないと、不安になって拒否してしまいがちです。
特に、話が合わない相手とのコミュニケーションを避けようとします。それが上司や目上の人でもそうなので、将来的に損をしている可能性が高いです。
日常の些細な事であっても、利害の不一致でトラブルが生じています。そこで”交渉”が必要になってきます。『うまくいく人はいつも交渉上手』では、とくに”代替案”を推奨しています。
相手の都合や状況に対応できるように「代替案のパターン」を”準備”しておきます。パターンを増やしておけば、どんな状況になっても自分のペースで行動できる確率が上がります!
⑤ 想定外に弱い
このタイプの人も考えすぎる傾向があるので、想定外に弱いです。突然のスケジュール変更や状況変化があると、動揺が生じます。一定の行動パターンを好むのは、想定内にできるからです。
他人の行動は想定外のことが多いので、1人か少数の人間関係を好みます。気が合う特定の誰かとだけ行動しがちです。
他人を観察しておくと想定外を少なくできます。意外に他人もワンパターンだったりします(笑)ただ、自分のパターンとかなり違うので、いつも驚いてしまいます。
特に、怒りのパターンと喜びのパターンをおさえるのが効率的です。比較もなんですが、”普通の人”はこのパターンをかなり把握しています。
仕事を進める時でも人間関係が楽になってくるので、オススメです!
“右脳型“不器用の特徴と改善点
右脳型の不器用さは、1つのことに集中しにくい特徴があります。注意が散漫だったり、パニックになったりして思考停止の状態に陥りやすいです。
特徴としては、
- ミスが多い
- パニックになりやすい
- 頑固になりやすい
- 優柔不断
- 別のことに気をとられる
このタイプの人は、考えをまとめるのが苦手です。その状態で1人で考えるのは限界があります。できるだけ他人の協力を得る工夫をしていきましょう!
① ミスが多い
不注意が多い人です。注意を払っているつもりでも、いつも何かを見落としたり、忘れ物もします。また、昨日言われたことも忘れがちです。
よく考えずに動いてしまう人もいます。仕事でも、こうだろうと一生懸命やった結果、目的がずれてしまう。「そうじゃないんだけど…」となる事がよくあります。
相談相手や世話をしてくれる人、優しくしてくれる人を探しましょう。自分の力でミスを防ぐことは難しいです。ノートやチェックリストをつくることは大事ですが、まずは協力者をつくるほうがカンタンです!
ちなみに、社長にはこのタイプが意外に多いようです。物事をゴリゴリと前に進ませることが得意ですが、細かいことに注意が向かない。そのため、必ず秘書や気のきく部下が周りにいて、フォローしてくれています。
② パニックになりやすい
ミスや思いこみで自分の想定外になることがよくあります。このときに、パニックになるタイプです。
特に困るのは、パニックになって、だれかの指摘に対して感情的になってしまうことです。相手もなぜパニックになっているのか理解できず、”摩擦”の元になりやすいです。
感情的に落ち着いた人がいいです。多少、パニックになったとしても、冷静に対処してくれます。せっかちな相手だと同じように感情的になって、トラブルに発展する可能性もあります。
自分だけで原因も対策もたてるのは難しいです。もっと言えば、認知的な特性から、自分がいつパニックになったのかを把握していない可能性もあります。
周りの人の力を借りて、行動パターンを修正していきましょう!
③ 頑固になりやすい
不安になって頑固になるタイプです。あるいは、不安が大きくなってパニックになる人もいます。
だれかに指摘を受けたときに、防御心理として頑固になる、と考えられます。本人もうすうすと問題に気づいていて、考えているところに、他人から言われる。それが”痛い”ので、防衛的になってしまうのです。
心許せる相手をみつけましょう。心が固くなってしまっているのが原因です。ほぐれれば解決することも多いので、とにかく相談してみましょう!
パニックになっていなければ、ある程度は自分で状況把握ができる状態です。このタイプは冷静さを取り戻せば、対応する能力がある場合が多いです。
④ 優柔不断
判断基準が明確になっていないことが原因です。決めるのに時間がかかってしまいます。そのせいで周りの人たちをイライラさせることが多いです。
何かを選ぶときにはリスクが必ずありますが、それが不安で選べないのでしょう。少しでも失敗したくない心理が強く出て、思考停止になってしまいがちです。
経験者なら選ぶ基準や迷うポイントを教えてくれるでしょう。判断基準をたくさん知れば、自分の判断に自信がもてます。
優柔不断は言いかえると、“慎重“なのです!時間をかけてリスクを吟味していくので、結果的に失敗が少なくなります。
経験者に聞くことで時間短縮しながらも、その長所を活かせるはずです。
⑤ 別のことに気をとられる
ミスが多いことと共通しますが、関係ないことに気を取られがちのタイプです。頭に浮かんだことを言ったり、行ったりします。
普通の人が我慢できるところを、このタイプは行動を抑えられないのです。「せっかち」だったり、「話題を変えてしまう」、「席を立ってしまう」などのパターンがあり、千差万別です。
一番問題になるのは、相手の話の途中で話題を変えてしまったり、席を立ってしまったりすることです。「話変わるけど」「ちょっとごめん」と一言入れると、相手もムッとせずにすみます。一言入れることで、自分も自覚的になれます。
このタイプの人は自覚していることがそもそも少ないようです。“衝動“をおさえるのは難しいですが、自覚できれば対処できるはずです!
不器用さの原因?!
不器用さのために長期間にわたって仕事や人間関係に息苦しさがある場合は、“脳”の問題かもしれません。グレーゾーンの発達障害の可能性があります。*あくまで可能性です!
発達障害の範囲は広いですが、”症状のレベル”もあるようです。障害から普通の人の間に、いろいろな段階があるようです。社会的に「障害」がなくとも、「ちょっと変わった人」はグレーゾーンだったりします。
例えば、僕は少しアスペルガー傾向ですが、感情は読めたりします。しかし、「生活パターンにこだわる」、「大人数にストレスを強く感じる」などの特徴があります。
右脳型の不器用さはADHD傾向で、不注意・多動性・衝動性などが原因かもしれません。また、左脳型はアスペルガー傾向で、「空気を読みにくい」・「こだわりが強い」・「論理一辺倒」などのクセが出ます。
本格的に知りたい場合は、専門機関で診断してもらいましょう。息苦しさの理由がはっきりするかもしれません!
「発達障害」は社会的に浸透してきています。ただ、安易に使われる傾向もあるため、専門家の診断が必要です。また、近年では「障害」というより「個性」という見解もあります。
おわりに
いかがでしたか?
もしかしたら、不器用さの原因について、モヤモヤしたかもしれません。ただ、あくまで”可能性”や”傾向”の話で、経験や技術の不足もふつうに大きな要因です。僕も専門家でないため、1つの意見と思って下さい。
個人的な経験から、”発達の問題”の可能性を知っておくと気が楽になります!専門機関に相談する前にオンラインの自己診断テストもあります。
原因や可能性を知っても現状は変わらないですが、”納得”につながります。
これをもとに、気長に改善を続けましょう!
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